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  レーダー編:レーダーの探知性能と映像の出方について  
ナブネット」のレーダーは、いつも最高状態で使おう!
フルノのナブネットには、いろいろなレーダー機能が搭載されている。今回は、レーダー探知の基本的な性能と映像の出方について紹介てみよう。

●レーダー性能と映像の見方
レーダーの基本をマスターして、ナブネットのレーダー機能を 船舶用レーダーで得られる探知情報は、自船周辺の環境によっていろいろ変化する。影響を受けるのは海域や場所、海況状況、物標の形状、天候などだ。このほか、レーダー機器の操作の仕方、扱い方によっても探知情報が変化する。
しかし、レーダーの仕組み、アンテナと発射する電波の関係、マイクロ波の性質などを理解しておけば、画面に表示される物標映像を正しく判断することができる。もちろん、レーダー機器の使い込みで得られる豊富な経験も大事なファクタとなる。
ここではレーダー画面の見方、映像の出方、探知障害の知識、見えるところと見えないところなど、レーダーの探知能力のベース部分を紹介しよう。
レーダーの基本をマスターして、ナブネットのレーダー機能を
フルに活用しよう。



●最小探知距離とは
レーダーを作動させているとき、近くにいる小さなボートが自船に近づきつつあるとしよう。その物標が、レーダー画面上で識別でき、しかも自船にもっとも近づいたときの距離を「最小探知距離」という。
逆に考えると、最小探知距離より手前にその物標がいるとすれば、レーダー画面上では物標として映像表示できない。であるから、自船のすぐそばに、小さなボートやブイなどがある場合は、レーダー画面には映ってこないこともある。
このような状況時、レーダー画面だけを頼りに自船をスタートさせると危険をともなう。
最小探知距離は発射するパルス信号や、垂直ビーム幅により異なる。一般のレーダーでは自船のすぐ横にいるボートは映らないことがあるので注意しよう。
最小探知距離は発射するパルス信号や、垂直ビーム幅により異なる。一般のレーダーでは自船のすぐ横にいるボートは映らないことがあるので注意しよう。
特に夜間などの離岸操船では、操船者の目による確認は絶対に怠らないことが大事である。
最小探知距離値は、本船用の大型レーダーもプレジャーボート用の小型レーダーも極端に異なることはない。20から30メートル程度だ。今回紹介したナブネットでは20メートルである。ちなみにリバーレーダーなどでは15メートルという短い仕様の機器もある。少々、話がややこしくなるが、最小探知距離はマイクロ波を発射するパルス信号によって左右される。パルス信号が短いほど最小探知距離も小さくなるのである。このほか、アンテナの高さと指向角による死角などにも影響される。



●最大探知距離とは
レーダーで探知できる最も遠くの距離を「最大探知距離」という。これは製品カタログに記載されている探知レンジとか探知表示範囲のことではない。
製品カタログでは探知範囲として、0.125〜64マイルとか、0.125〜24マイルというように表記されているが、ここでいう64マイルや24マイルは、レーダー本体内に設定された表示できる距離範囲であるので誤解のないように。
それではレーダーでいう最大探知距離とは何を指すのだろうか。
レーダーで測定できる最大距離は、アンテナの高さ、喫水線、海上の物標の高さ、大気の状況などにより変わってくる。もちろん送信出力も影響する。
最大探知距離は、通常は水平線より少し短いくらいの距離となるが、理論的には回折によって少し伸びる。このため、レーダー見通し距離は、光学的見通し距離に対して6パーセント程度長くなるとされている。大気の密度で変わるようだ。

今、やや大型のボートにレーダーアンテナを設置した場合をみてみよう。
仮に、アンテナ設置高を海面上9メートルとしよう。物標となる相手船は少々大きな内航船としてその高さを16メートルとしよう。
すると計算によるレーダー最大探知距離は15.4マイルであることがわかる。これは最大探知距離を求める計算式に当てはめた結果である。<レーダー最大探知距離を求める式。2.2x(√9+√16)=15.4マイル>
最大探知距離を伸ばすには、アンテナを高所に設置する必要がある。瀬戸内海や大阪湾が航行域のボートならあまり気にすることはない。
最大探知距離を伸ばすには、アンテナを高所に設置する必要がある。瀬戸内海や大阪湾が航行域のボートならあまり気にすることはない。

文:須磨はじめ

ミリオンエコー出版株式会社発行
「ボートフィッシング」2月号より

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