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  アマダイ釣り  
  匠からの伝承<TAKUMI karano DENSHOU>第5回は、冬の味覚の筆頭として大人気の”アマダイ”をターゲットに据え、魚群探知機の活用例を実使用上のコツ、注意点を交えながらマイボートフィッシングならではのアマダイ釣法を紹介します。  
 
●アマダイはこんな魚
アマダイとぼけたような顔立ち、くりっと愛嬌のある目をしたアマダイ。しかし、その食味はグルメをもうならせるほど淡泊で軟らかな白身で、酒蒸しをはじめコブ締め、干物とどのような料理にも合う最高の食材です。京都の高級懐石にも使われ、市場では高値で取り引きされるアマダイですが、ボートフィッシングにおいては比較的狙いやすいターゲットとして冬の人気者となっています。ここで述べているのはアカアマダイという魚種で、アマダイには他にシロアマダイ、キアマダイという色の異なる種類が存在し、それぞれ生息する水深や分布数も異なります。ここでは最もポピュラーなアカアマダイ(以下、アマダイとする)について紹介します。
 
●アマダイの生息場所とポイントの選定法
魚探とアマダイアマダイは、秋から早春までの期間が釣期で、水深30〜150メートルの砂泥地がポイントとなります。海底付近に生息するので魚探でアマダイ自体の反応を見つけるのは困難ですが、海底質や海底起伏を見つけることにより、アマダイポイントをある程度限定できます。
左の画像はアマダイが釣れ上がった場所での魚探反応画面です。海底の矢印で示した部分にわずかな起伏があるのをお判りいただけますか。このような場所がアマダイの集まりやすい生息ポイントです。この画像での魚探は”2周波併記”モードとなっているので水深80メートル前後における2〜3メートルの起伏が少し判りづらいかも知れませんが、”海底拡大モード”を使えば海底のわずかな変化を見つけることも容易になるでしょう。
●アマダイ攻略
ボートでの釣り方としてはパラシュートアンカーやスパンカーを使ってゆっくり ボートを流し、広範囲を探りながらの釣りとなります。 1尾が釣れたらその場所には必ず数尾がかたまっているので、山ダテをきっちり行ない、 同じポイントを流し直すようにします。 少し厳密な話になってしまいますが、アマダイをボート上に取り込んでから 山ダテをしたのでは遅すぎます。水深60メートル前後ですとリールの糸を巻き 上げるのに約1分間かかり、その間にもボートがどんどん流れて行ってしまうため です。アマダイ以外が掛かっている可能性もありますがひとまずアタリがきた時点で 釣り糸が海中へ入って行っている方向、角度、水深を確認すると共にきっちり 山ダテを行なっておいた方がいいでしょう。 こんな時、GPSがあるとポイントを瞬時に記憶できるので大変重宝します。
タツクル
ロッド 世の中に出回っているアマダイ専用竿を使う必要などまったくありません。長さも1.8〜2.1mの短竿で十分で、かえって狭いボート上でも扱いやすくなります。調子は7:3の先調子がアタリも取り易く、魚を掛けてからも安心してヤリトリできます。
テンビン テンビンは各種タイプが市販されていますがアマダイ仕掛けは長さが短めなので腕長40センチ前後のもので十分でしょう。あまり長いテンビンを使用すると、誘いの時の水中での動きが悪く、付けエサまで動きが伝わらないことにもつながります。逆に言えば、魚からのアタリも竿先まで届かなくなる恐れがあるということです。アマダイポイントにはトラギスなどの小魚も多く、エサが取られてしまったことに気付かず、エサのないハリをいつまでも水中に放置することのないよう小さなアタリでもキャッチできる感度がよくバランスのいいテンビンを選びましょう。ちなみに私はいつも中通しの遊導式テンビンを使用しています。
エサ オキアミが一般的ですが、エサ取りが少ない時にはイソメ類などの虫類が威力を発揮することもしばしばあります。
仕掛け 片テンビンに接続する仕掛けは全長2〜3メートルで、フロロカーボン3号を使った2本または3本ハリで構成します。一番下のハリから50センチ間隔で20センチのエダスを出します。ハリの種類は一般的にはチヌ3〜4号が使われていますが、私はイサギ13号を使います。イサギハリは強度もあり、柄が長いので口の小さな魚に飲み込まれた際もハリを外しやすいのでお薦めです。
仕掛けの詳細やシャクリ方法は釣り雑誌や専門書に詳しく書かれているのでそちらを参考にして下さい。
 
●ボートフィツシングにおけるアマダイ釣りのコツ
エサが海底から1メートルの範囲を漂うようにすればいいので、タナ取りは簡単です。仕掛け投入後にオモリを着底させたら、糸フケを取り、後はボートの揺れ任せ…という釣り方でもある程度の誘いに繋がります。しかしながら、魚の活性が低く、喰い渋っているような状況下では積極的な誘いが功を奏する場合も多々あります。海底の付けエサをアマダイの目の前にゆっくり落下させることをイメージしながらシャクりを繰り返し行ないます。ゆっくりシャクリ上げる時にアタリが来ることもあれば、シャクった竿をゆっくり降ろす時にアタリが来ることもあります。いずれにしてもアタリは明確なので、軽く竿を立て、ハリ掛かりを確実なものとし、焦らずゆっくりリーリングを開始します。始めのうちは3段引きとも言われる強烈な暴れっぷりを見せるものの、数10メートルも糸を巻き上げれば比較的おとなしくなるのでそれほど心配は要りません。更に水圧の変化で弱ってしまい、最終的には水面にプッカリ浮かび上がることもよくあります。但し、万全を期すためにもタモを使って確実に取り込みましょう。
アマダイ
●もう1つの楽しみ方
釣果アップではなく釣趣を味わいたいのであれば、ライトタックルの使用をお勧めします。マイボートフィッシングでは他人の仕掛けとオマツリすることがほとんどないため、潮流が許すかぎり軽目のオモリを使用し、竿やリールは釣り船などで使用するモノよりも軽薄短小ないわゆるライトタックルで済ませることが可能となります。ライトタックルは一日中竿を振っていても疲れにくいのは勿論のこと、魚が掛かった時の引き味を堪能するという点でのメリットが大きく、一度味わうと癖になってしまうほど楽しいものです。是非一度お試し下さい。
いよいよアマダイのベストシーズンです。本命ゲットをお祈りしています。
 
  次回は実釣編として「ヤリイカ釣り」における魚群探知機の活用例を実使用上のコツ、注意点を交えながら紹介しようと思います。  

 
 
  魚探四方山話 vol.5
今日、魚群探知機などのマリン関連電子機器は数社から発売されており、購入時にはどのメーカーの製品にすべきか?どの機種にすべきか?と選択に困ってしまう人も多くいます。各社のモノを細かく比較する人もいれば、どこの製品も大差ないはず…と決め付け値段だけで決めてしまう人など選び方もまちまちです。
カタログ上のスペックを比較するかぎり周波数や出力が同じであれば優劣を付けるのが難しいのが現実です。ところが、スペックが同じ機種同士でも実際使用してみると使い勝手に大差があることがしばしばあります。例えば、”画面切り替え速度”や”液晶画面の炎天下での見やすさ”などが良い例です。これらの項目はカタログ上のスペック項目として載せられていないため、気に留めないで購入する人がほとんどですが、購入後に実際使用してみて初めてその能力や使い勝手を知ることになります。ただ、自分が入手した機種だけを使用する分には何の不満も発生しませんが、どこかで競合機種と比較する機会があったような時に愕然とすることも現実問題として発生しています。
そういった意味では、ボートショーやフィッシングショーは各社の製品に触れることができ、実際に操作性や使い勝手を確認してみるのに良い機会だと思います。一度、足を運んでみてはいかがでしょうか?
 
 
 
 
カートップボート 友恵丸 船長 小野信昭
 
     
 
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