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  スミイカ釣り  
  匠からの伝承<TAKUMI karano DENSHOU>第4回は、大量のスミを吐くことから釣り人たちに”スミイカ”とも呼ばれている「コウイカ」(標準和名)をターゲットに据え、魚群探知機の活用例を実使用上のコツ、注意点を交えながら「テンヤ釣法」を紹介します。  
 
●スミイカはこんなイカ
胴内に石灰質の甲を持つことから標準和名では「コウイカ」と名付けられていますが、釣り上げた時に大量のスミを吐くことから釣り人の間では”スミイカ”と呼ぶのが一般的になっています。刺身や寿司種として人気の高いイカなので、是非とも手中に収め、新鮮なスミイカをご賞味ください。
●スミイカの生息場所とポイントの選定法
スミイカは、秋から早春までの期間が釣期となり、水温の変化とともに生息場所を変えるので釣行する時期にその水深を攻められるかどうかが勝負の分かれ目となります。秋から晩秋は水深10〜15メートルくらいのエリアがポイントとなり、水温が最も下がる早春頃には生息ポイントが水深40〜50メートルくらいにまで深くなります。
ダイビングでの確認情報として、スミイカは砂地の海底スレスレを2尾程度で行動していることが多く、砂地も平坦な場所ではなく、カケ上がりのような小魚が集まりやすい場所付近に生息しています。
スミイカが海底付近にいるので魚探でスミイカ自体の反応を見つけるのはほとんど困難ですが、海底質や海底起伏そして小魚の群れの見つけることにより、スミイカのポイントもある程度限定できます。
魚探機能の一つであるの”海底拡大モード”を使うことで、海底のわずかな変化を見つけることも容易になるでしょう。但し、波の影響でボートが小刻みに揺れると、たとえフラットな海底でも凹凸に表示されるので間違えないようにしましょう。
スミイカ、ヤリイカ、マルイカ
スミイカ、ヤリイカ、マルイカ
●スミイカ攻略
スミイカ狙いでは餌木を使った釣法も存在しますが、ここではスミイカテンヤを使ったテンヤ釣法について紹介します。
タツクル
ロッド 世の中に出回っているスミイカ専用竿のほとんどが長さ2.4m、オモリ負荷は20〜40号となっていますが、他人とのオマツリが少ないボートフィツシングにおいてはテンヤも20号前後の軽めの物を選べばよく、竿の長さも1.8〜2.1mで十分です。短めの竿はテンヤの操作性に優れ、持ち重り感が低いため一日中楽にシャクることができ、また狭いボート上でも扱いやすいなどのメリットがあります。カワハギ竿の流用が一番お薦めです。
リール 小型両軸受タイプで、キャスト時にバックラッシュなどのライントラブルが発生しにくい、遠心ブレーキを搭載しているものが適しています。道糸はPE2〜3号で十分ですが、シャクる瞬間に大きな力が加わるので、ラインにはキズが入っていないことを確認しておく必要があります。また、根ズレによる糸切れを防止するため、先糸としてフロロカーボン系の5号を長さ1mほど繋いでおいた方がいいでしょう。エサの交換などで仕掛けを回収する際にラインが穂先に絡むのを減らす効果もあります。
テンヤ 前述しましたが、オマツリの少ないマイボートフィッシングの場合には、よほど潮流が早くないかぎりは軽めのスミイカ用オモリ20号がお奨めです。というのも、シャクリ上げたテンヤがゆっくり落ちれば落ちるほどスミイカの乗りが良くなるためです。
エサ 生きたシャコが理想ですが、冷凍のものでも問題なく使えます。但し、ボイルしてあるものはNGです。
魚型スッテ テンヤにこだわる釣り師の中には魚型スッテの使用を邪道…とする人もいますが、釣果を期待するならテンヤの上約40cmのところからハリス15cmを介して魚型スッテを取り付けることをお薦めします。手返しの際や投入時にオマツリしないよう多少気を遣うことになりますが、時としてテンヤよりも好結果に結びつくことがあるのでお薦めです。
仕掛けの詳細やテンヤへのシャコの装着は釣り雑誌や専門書に詳しく記載されているのでそちらを参考にして下さい。
 
●ボートフィツシングにおけるスミイカ釣りのコツ
海底のテンヤをイメージ通りにシャクることが大切で、釣果はシャクリにかかっていると言っても過言ではありません。
釣り船に較べ、ボートは揺れが大きいので、テンヤが着底し糸フケを取る際も海底でのテンヤを安定させるようにラインはややたるませた状態にしておき、20秒に1回くらいの間隔でシャクリを入れます。海底からテンヤを50cmほど浮かせ再び着底させますが、その際、テンヤをできる限りゆっくり沈めるのが好結果に結びつけるコツです。
シャクリ上げた際にガツンという衝撃とともに竿先が曲がったらスミイカが乗った知らせで、そのままリーリングを開始します。竿の傾きは上方45度位をキープし、巻き上げは一定速度で行ないます。
取り込みは面倒くさがらずにタモ網を使用し、確実に取り込みましょう。タモ網の使用は、スミイカをバラさないだけでなく、タモの中でスミをいっぱい吐かせる上でボート内へ取り込めるという点でも有効です。また、マイボートのデッキをスミから守るためには、あらかじめデッキ内を濡れ雑巾で湿らせておくと万一、ボート内でスミを吐かれても拭き取りやすくなります。
スミ噴射に備え、黒いウェアーに身を包んでおいた方が無難です

スミ噴射に備え、黒いウェアーに
身を包んでおいた方が無難です
 
テンヤに乗ったスミイカスミイカのテンヤ釣法は、シャクリ上げた竿をガシッと止める乗った瞬間の衝撃がたまりません。一度でも味わってしまうと、ハマッてしまう不思議な魅力のある釣法です。比較的浅場で狙えるターゲットなので是非一度マイボートでチャレンジしてみてください。









テンヤに乗ったスミイカ
 
 
  次回は実釣編として「アマダイ釣り」における魚群探知機の活用例を実使用上のコツ、注意点を交えながら紹介しようと思います。  

 
 
  魚探四方山話 vol.4
どんなに大きなボートでも大海原へ出てしまえば木の葉も同然で、波の影響を受けボートは揺れます。
魚探は、船体に取り付けた送受波器から発信する超音波の反射波が返ってくるまでの時間を測定することで自船から魚群や海底までの水深を知ることのできる装置です。但し、波の影響などでボートが揺れると、本来、送受波器から真っ直ぐ海底に向け発信するべき超音波が、斜め方向に発信されるので反射物体(魚群や海底)までの距離が長くなり、実際以上の距離や水深を表示することがあります。
魚探画面に映し出された海底の凹凸が本当に真下の海底を表現したものなのか? 或いは、ボートの揺れによるものなのか?を判別できないと、魚の生息場所を探す上でも判断ミスをする場合があります。実はボートが小さければ小さいほど簡単に確認できます。要は、実際にボートを少しばかりローリング(左右方向に傾ける)してみればいいのです。是非一度、海が静かな状況下である程度水深の深い場所で試してみてください。マイボートの揺れが魚探画面に表現される傾向(クセ)を把握できるはずです。

 
 
 
 
カートップボート 友恵丸 船長 小野信昭
 
     
 
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