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  秋のマダイ釣り  
  匠からの伝承<TAKUMI karano DENSHOU>第2回は実釣編として、日本人に愛される魚の中の魚”マダイ“をターゲットに据え、 魚群探知機の活用例を実使用上のコツ、注意点を交えながら「秋のマダイ釣り」紹介します。  
 
●マダイをどんな釣法で狙うにしても必要なのは魚群探知機
姿形、釣趣、食味の三拍子が揃い、 さらに一年中狙えるターゲットとしてマダイは釣り人の間で絶大な人気を誇っています。 マダイ釣りは、古くから各地で様々な釣法が確立され、今もなおその多くが受け継がれています。 近年、釣り船では「コマセダイ」を代表とするコマセ(撒きエサ)を使ったフカセ釣法が主流となっていますが、 コマセを使わず1尾のエビだけでマダイと対峙するいわゆる「エビタイ」釣法も釣趣的に魅力的があり、 根強いファンが多くいます。どちらの釣法で狙うにしても、釣り船に乗って船頭からマダイの生息ポイントまで 案内してもらえれば、あとはフィッシングテクニックと当日のマダイのご機嫌次第。 ところが、マイボートフィッシングとなると、マダイのポイント探しが最重要課題となり、 魚群探知機は必要不可欠なものとなります。
マダイ取り込み中の写真
(マダイの取り込み)
●マダイの生息場所とポイントの選定法
マダイは、一年中狙える魚であることを前述しましたが、季節ごとに生息場所を変えるので 釣行する時期にその生息ポイントを攻められるかどうかが勝負の分かれ目となります。 秋は水深30〜80メートルくらいのエリアがポイントとなります。
小型のマダイは群れで行動することが多いので魚探で群れの反応を見つけることもできますが、 50cm以上の中型ともなると単独で行動することが多く、魚探で反応を見つけるのが難しくなります。 そこでポイント探しは主に魚探では海底地形を見ながら、生息していそうな場所を選定することになるのです。 マダイは、あまり険しい岩礁帯よりも砂地に小さな根が点在しているような場所や、 かけ上がりやかけ下がりなど連続的な地形が変化する境目付近に生息する傾向があります。 このように海底に変化のある場所では潮流によりプランクトンが溜まりやすく、 それを目当てにエビなどの甲殻類が集まってくるため食物連鎖でマダイも集まって来るのだと推測できます。
以上のような点に留意してポイントを選定しても、とにかく1枚目を釣り上げるまでは 「このポイントに本当に生息しているのだろうか?」となにかと不安になるものです。 ただ、ここはひとつ自分が選定したポイントを信じ、少なくとも30分以上、場合によっては 2時間以上粘ってみるようにしましょう。
 
●秋マダイの攻略
マダイは冬の間に水深100メートル付近で越冬し、 春は産卵のために浅場へ乗っ込み、秋は再び越冬のため次第に深場に落ちていくといわれています。 ここでは、休日しかボートを漕ぎ出せないホリデーアングラーでも秋マダイを比較的攻略しやすいコマセダイ釣法を メインに紹介します。この釣りは、コマセカゴから流れ出るコマセの煙幕に付けエサ をいかに同調させることができるかにかかっています。詳しい釣り方は釣り雑誌など の専門書に譲るとして、ここではマイボートフィッシングにおけるコマセダイ釣法 で、マダイが食い渋っている場合の対策についてのみ紹介します。
魚探LS6100とマダイの写真
(LS6100魚探はもはやタックルの一部)
  1. タナ変更
    マイボートの場合には、 釣船と違って他人とのタナを合わせる必要がないので、アタリがなかったらタナを大胆に変えてみましょう。 秋のマダイ釣りでは一般的に海底付近に付けエサが漂うように…といわれていますが、 意外なほど上のタナで食ってくることもあります。 (実際、ダイビングにおいて秋に大ダイが中層を悠々と泳いでいる姿を何度も目撃しています。)
  2. ハリスを短くする
    ハリスを3ヒロくらいまで短くし、 底狙いでコマセの煙幕内に付けエサを同調させ、竿を煽ることで付けエサに動きを与え、 誘ってみるのも有効です。潮が動かないで外道からのアタリが少ない時にはアグレッシブに誘いをかけることも大切です。
  3. シェルビーズの使用
    濁りが入っていて水中が暗そうな場合には、 ハリスのチモトにシェルビーズを付けるのが有効な場合もあります。 但し、あまり大きな物を使うとコマセの煙幕と付けエサが同調しなくなるので注意が必要です。 また、上層、中層でサバやソウダガツオなどのエサ取りが多いときには使わない方が無難です。
  4. 水中ウキの使用
    潮が動かない状態だったり、 水温低下などで外道すら口を使わない時は、アグレッシブに誘いをかけることも大切です。 数年前、流行した水中ウキは付けエサにトリッキーな動きを与えることで魚の食い気を誘う効果がありました。 反面、釣り船においてはオマツリが多発するため廃れていった経緯があります。 しかしながら、他人とのオマツリが皆無に等しいマイボートフィッシングにおいては時に絶大な効果を発揮することもあるので、 そんな状況下では使ってみる価値があります。
  5. 枝バリ採用
    この釣りは1本バリ仕掛けを基本としますが、 食い渋りの時などにはハリスの先端から1ヒロ付近に15センチほどの枝バリを出す2本バリ仕掛けも有効です。 ごくまれに上バリにも食ってくることがありますが、もともとは一荷を狙うわけではなく、 エサを2個漂わせることにより、マダイの食い気を誘うための、いわばコマセ的な役割を狙うものです。 但し、風が強い日に使用すると、手前マツリになりやすく、早い手返しの妨げになることもあるので注意しましょう。
マダイ釣りでは、日の出から日の入りまで糸を垂らしてもそう頻繁に アタリが来るものではありません。
「釣れた」ではなく、「釣った」を味わうためには常に付けエサのあるタナを意識し、海中をイメージしながら釣ることが大切です。
 
  次回は実釣編として「カワハギ釣り」における魚群探知機の活用例を実使用上のコツ、注意点を交えながら紹介しようと思います。  

 
 
  魚探四方山話 vol.2
「後悔しないために…」
魚探を入手してまず頭を悩めることに、送受波器の取り付けがあります。 取り付け位置、取り付け方法によって魚探が発揮する能力や表示画像が異なってくるためです。 送受波器を取り付け、一刻も早く新しい魚探を使いたい…と思う気持ちをグッと堪え、 取り付けに関しては少し慎重になることをお奨めします。早く使用したいばかりに、 安易に送受波器を取り付けると使用後に納得できず、再度取り付け直しということにもなりかねず、 マイボートに無駄な穴を開けてしまうことになってしまいます。 とはいえ、取り付け位置や取り付け方法の良し悪しを判断するにしても、 新規に入手した魚探では本来の性能がどの程度のものなのか判断に頭を悩めるのも事実。 そこでお奨めしたいのが、以下の画像にあるような板切れに送受波器の取り付けた小道具を使う方法。 簡単な構成ながら、魚探の能力把握や使用法をマスターする上では十分役立ちます。
私の場合、マイボート以外のボート (例、レンタルボート)に乗る際にも、この小道具と古野LS6100を持って出掛けています。
 
 

(板に取り付けただけの送受波器)

(送受波器のケーブルに負荷がかからぬ様、
別ロープの取り付けをお忘れなく!)
 
 
 
 
カートップボート 友恵丸 船長 小野信昭
 
     
 
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