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  マルイカ  
  匠からの伝承<TAKUMI karano DENSHOU>第10回は、イカ釣りの入門ターゲットともいえる人気の”マルイカ”をターゲットとし、そのポイント選定と釣り方の要点を紹介します。  
 
●マルイカはこんなイカ
実は”マルイカ”というのは関東地方の釣人からの愛称で、”ケンサキイカ”が標準和名です。小型のものはずんぐり丸みを帯びた体型なのでマルイカと呼ばれていますが、他にも地域によって様々な呼び名があり、メトイカ、ジンドウイカ、ダルマイカ、シロイカなどと呼ばれているのは、皆このケンサキイカのことです。
東日本以南に分布し、比較的浅場で狙えることもあってイカ釣りの入門的ターゲットの役割も果たし、更に、甘く柔らかな身が抜群に旨いことから、近年、人気急上昇のターゲットとなっています。
ケンサキイカ
今やグルメの間でも話題に出るほど人気の高いケンサキイカ
 
●マルイカの生息場所とポイントの選定法
マルイカは、春から秋までの期間が釣期となり、季節の移り変わりに伴う水温の変化とともに生息場所を変えていきます。春先は水深80メートル付近で、初夏には水深30メートル付近、盛夏には水深10メートル以内の浅場でも狙えるようになります。
夏場のダイビングでは、岩礁地帯において大きな群れのマルイカが留まっているのを確認でき、砂地ではやや小さな群れがゆっくり回遊していることも確認できます。ボート釣りでは、前者の岩礁地帯に集まった大群を狙うのが一番効率よく釣果を上げるコツになります。
マルイカに限らずどのイカにも共通にいえることですが、イカには浮き袋がない上、イカの体自体が海水の密度に近いため、魚群探知機には反応として映らないことも多々あります。しかしながら、夏の浅場に群れるマルイカの場合には、根周りの小魚を捕食するために留まっていることが多いのでポイントを探し出すのは比較的容易で、海底起伏そして小魚の群れを見つけることでマルイカのポイントを選定します。魚探機能の一つ”海底拡大モード”を使うのも有効な一手となることでしょう。
右の魚探画像はマルイカが実際に釣れたポイントでの反応画像です。
画面は2周波表示のモードで左が50kHzで右が200kHzです。
魚探に映し出された高根に着く反応が小魚なのかそれともそれを捕食するために集まったマルイカなのかなかなか区別がつきませんが、とにかくこの反応が出ている時にマルイカが釣れました。
フルノLS-6100(根に付いた小魚を捕食するためマルイカが回遊している魚探映像)
フルノLS-6100
根に付いた小魚を捕食するため
マルイカが集まっていると思われる
 
●マルイカ釣りの要点
詳しい釣り方は釣り雑誌などの専門書に譲るとして、ここではマルイカ釣りの要点だけを簡単に紹介します。
マルイカの仕掛けはヤリイカやスルメイカと同様に複数のツノを同時に使うブランコ仕掛けが標準となります。ただ、枝スが10〜15センチ前後と比較的長いのが特徴で、ツノも浮力がある浮スッテが適しています。仕掛け作りで最も頭を悩めるのはスッテの配色で、数多くの種類の中から何を選び、どの順番に並べるかが難しくもあり、逆に楽しいところでもあります。
実際には、釣行前に作った仕掛けで一日を通してしまうのではなく、当日の乗りの具合に合せて順次取り替えていくのが釣果を上げることにもつながります。
釣り方のコツは、ソフトな誘い→ゆっくり乗せる→ゆっくりリーリング となります。
マルイカは足が柔らかく切れやすいので、ボート釣りにおける注意点としては掛かったらゆっくり慎重に巻き上げることです。
また、ボートの下に群れを足止めしておくために、同乗者が居る場合には、常に一人の仕掛けは海中に残したままにしておくという作戦が有効です。
ケンサキイカ(2)
活性が高いと一荷で釣れ上がることもしばしばあります
是非とも新鮮なマルイカは刺身で食してください。きっとその甘さに驚くはずです。
 
  次回は「アオリイカ」をお届けします。  

 
 
 
魚探四方山話 vol.10
魚群探知機に映し出される反応の現れ方は、決して普遍的なものではありません。なぜなら魚の群れ方などは、季節、水温、1日の中での時間帯、天候、地域によって大きく異なるからです。また、海底地形などは、使用する魚探によっても映り方が異なりますし、たとえ同一の魚探でも超音波を発振する振動子の取り付け方や周波数、感度調整などによっても映り方が変わってきます。
とはいえ、魚探の使い方を一工夫するだけで、魚種判別に一歩近づくことが可能になります。その一つが、「魚探のレンジを一定に保つ」というこだわりです。魚探のレンジとは、画面の縦幅いっぱいに表示できる最大のメーター数のことで、例えば、常に40mレンジ位に固定しておいて、それより深い場所へ行った際は「シフト機能」で画面をシフトして対応する…この様にすれば、水深が変わることによる縦幅の上下圧縮作用がなくなるので反応が一定条件の元に表示されることになるので魚種判別に一歩近づくことができます。
魚探を使いこなして釣果を上げている人々は、決して画面から得られる情報だけを頼りにしているわけではありません。やはり実釣での経験が何より結果を大きく左右しますが、その手助けをするのは間違いなく魚探であり、使いこなすことで釣りの強力な武器となりうるのです。
魚探映像(AUTOレンジのもの)
できるだけ「レンジ」変えない方が良い
(但し、この画像はAUTOレンジのもの)
 
 
 
 
カートップボート 友恵丸 船長 小野信昭
 
     
 
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